平成21年9月13日
関西電力の関連会社が運営する立山黒部アルペンルート。そのコースを簡単に説明すると、富山県側のケーブルカーの立山駅
から長野県側のトローリバスの扇沢駅までの間の移動ルートを云う。
元々は黒部峡谷に黒四ダムを建設するために、建設資材等の運搬用に開削されたトンネルや、ケーブルカーの施設などを利用したものだ。
黒四ダムの工事が完了後、観光用あるいはダムの維持管理として新たなスタートを始めたものといえる。
今回は路線バスで、扇沢駅と云うトローリバスの駅(?)に乗り付けてスタートした。トローリバスはその大部分がトンネルで、
その距離は6Kmほど。バスの車内に流れる説明によれは、トンネルの中ほどに80m程の「破砕帯」と呼ばれる地層があり、
出水を引き起こし、多くの犠牲者が出たと云う。
このあたりは「黒部の太陽」という、石原裕次郎の映画で詳しく描かれている。マイキーはNH●で放送したプロジェクトXの
「挑戦者たち」と云うのを見て感動した記憶がある。
今はトンネルのコンクリートに巻かれ、その面影も無い。しかし破砕帯の区間が青色の発光ダイオードの光で判るようになっていた。
到着の信濃大町駅は生憎の雨 山に忽然と現れた大きな扇沢駅。大町トンネルの基点
都会の朝のラッシュのような混雑振り 電車のような音で10数台のトローリバスがトンネルへと向かいます
到着した黒四ダム駅もトンネルの中にある。案内板を頼りに上の方向に階段を200数十段昇ると黒四ダムが眼下に見えてくる。
黒四ダムはアーチ式コンクリートダムとしては今でも日本一の高さで、世界でも4番目と云う、全長(W)が492m高さ(H)が186mあり、
総貯水量が2億m3という。
到着した黒部駅のトンネルから200数十段の階段を登り外へ出る。壮大なダムと黒部湖の鳥瞰
黒四ダムの堤頂部を492m散策し向かい側のケーブルカーの黒部湖駅へと向かう。
その後ケーブルカーで黒部平駅へと向かうが、ケーブルカーは800mほどの全長がトンネルで景色は楽しめません。
記念の1枚。風が強い、メタボな体も吹き飛ばされそう ダムの頂端の道を歩きケーブルカーの黒部湖駅へ向かう
黒部平らに向かうケーブル、ココも大混雑 到着した黒部平
この到着した黒部平からの眺めは最高です。黒部渓谷と黒部湖が一望に見渡せ、改めて黒四ダムが建設された場所の適切さ、
その反面の工事の困難さが良く判ります。そしてこの黒部平の背面には勇壮な大観峰が迫っています。
次に黒部平駅から今度はロープウェイで大観峰(駅)と向かうことに。支柱の無いロープウエイとしてはその距離も日本一と云うが、
その距離が1700mと見た目ではもっと離れているように見えるが、意外とその距離は無い。ラッシュなみの人ごみでその景色は満喫できず。
紅葉の時期とか雪山の時期なら、さぞかしすばらしい景色だと思う。
大観峰白いのは氷河。 残念ながらその頂は雲の中(黒部平からの眺め)
次に到着した大観峰は標高2316m。テラスのような場所から黒部渓谷と黒部湖のパノラマを満喫。
ここからトローリバスで室堂(駅)へと向かいます。しかしこの大観峰駅も大混雑。日本海側に抜ける立山トンネル内にも「破砕帯」があり、
ここのトンネル工事も困難を極めたという。トローリバスと云うのは電気で走るバスで、日本では立山黒部のアルペンルートにしか走って
いないらしい。走行中に電車のようなインバーター音がして速度を上げて行く。
ロープウェイで大観峰に到着 黒部湖(大観峰からの眺め)
トローリバスを待つ大観峰駅の混雑振り トローリバスでトンネルを通り室堂駅へ向かう(トンネル内の離合場所
到着した室堂。トローリバスから降りると、ここも大混雑。まさに芋の子を洗う様相。9時の時点で気温が9月にして3.5度。寒い。
外にはガスがかかって視界は殆どゼロ。
富山駅からのサンダーバードという京都への特急電車の時間が無いので、早々に高原バスで美女平まで下っていくことになる。
残念ながら室堂で長居をしても、景色は楽しめそうも無い。高原バスの道中もガスで外の様子は中々判らない。
到着した美女平(駅)も小雨とガス模様の天気です。ココから最後のケーブルカーで立山駅まで下って行きます。
室堂、トンネルを抜けるとガスがかかり、気温もグッと下がり寒い 美女平駅に到着。ここからケーブルカーで立山駅まで山を下る
立山駅
ケーぶルカーの立山駅に到着後は、併設されている富山電鉄の立山駅からでJRの富山駅まで移動です。
空を見上げると再び天気は快晴です。室堂や美人平の辺りのガスや小雨がウソのようです。
立山駅からはずっと寝っぱなしで富山駅に到着。夕飯兼お土産用に鱒寿司1段1300円を購入。