兄夫婦が敬老の日に父母と、岡山県美作市の宮本武蔵の郷へ観光に行くと云うことなので、宿泊するホテルに京都から合流させて頂いた。
合流は宿泊先の和気郡和気町。特別の親しみを感じる町やな〜。
16:00のチェックインを目安に、それまでの時間を利用し岡山県で行ってみたい場所へ行く事にする。
岡山のB級グルメでは、津山のホルモンうどんにひるぜん焼きそば、そして日生のカキオコ。
神社では和気神社と吉備津神社。それ以外にも鴨神社、美和神社など。
観光?岡山県の観光って何やろう?観光はええか。
普段は全くの無計画だが、今回は軽くリサーチ。
するとひるぜん焼きそばと吉備津神社、美和神社は、宿泊する和気町から遠いんで諦める事にする。
それと日生のカキオコも牡蠣のシーズンが冬なもんで、今の時期はエビオコが売りらしい。
カキオコもあるにはあるようだが、冷凍物の牡蠣のようだ。
マイキーは別にそれでも構わんのだが、店側の方は消極的のようで、以外にカキオコの品質を重視しているようやった。
取り合えず、何か食えたらエエわ(*゚▽゚)ノ、と云う感じで初秋の吉備路にレッツラゴー!!
◆B級グルメ 津山ホルモンうどん
9:30分に津山ホルモンうどんの有名店である橋野食堂に到着の予定。しかし遅れに遅れて13:00過ぎに到着。
お店は津山インターチェンジから近かったんやが・・・・・
連休と云うことで想像はしていたが、店の前はすごい人や。
そやから営業開始の10時の、その30分前に到着していたらと思うと・・・・・_| ̄|○ il|
そんでリサーチしといた別の店に行こうと、橋野食堂は断念。
ナビを操作するため、車を停められる場所をと100mほど先に進むと、小洒落た喫茶店を発見。しかも駐車場も広い。
おまけに、そこの店にはホルモンうどんののぼりがたなびいとる。
橋野食堂の前の行列 橋野食堂より100mほど南側にあるパーミーと云う喫茶店
パーミのメニュー ホルモンうどん700円
駐車場に車を入れて、リサーチした別の店に行くのか、このパーミと云う喫茶店でホルモンうどんを食べるのか悩む。
3秒程悩んで、初めてのホルモンうどんを、パーミで食べる事にする(ほぼ即決やった)。
パーミと云う小洒落た喫茶店の店内は広いわ〜。カウンター席が5つとテーブル席が6つやった。
そやけんどカウンター席なんか必要あるのかと云う位広い。テーブル席が6つと云うのがスカスカで配置してある感じやった。
置いてある席を詰たら、あと3つ位はテーブルが置けそうな感じやった。
1人やったんでカウンター席を案内されたが、逆にこのカウンター席がきゅくつやねん。
カウンターからは厨房がよく見えたが、喫茶店と云う厨房では無いわ。
レストランばりの厨房で2人の調理人が忙しくしとった。
ホルモンうどんを注文して、出来あがる間はマンガを読んで待つことにします。
新聞、雑誌にコミックがとても充実しとる店です。こんな店があったらエエなと思おたわ。
そんで完成したホルモンうどんです。
思おたほどはホルモンも入ってへんし、量も少ないの〜。これで700円もするのか〜と思おた。
入っとるホルモンはミノと小腸。それ以外にニンジンと玉ねぎキャベツが少量。
後はうどんが1玉。
一口食べてみると、これは旨い。
焼肉のタレのような、ニンニクやショウガの入った味噌タレがからませてある焼きうどんで、旨いしB級グルメ感が満載です。
そんな味噌タレの味が付いてるんで、ホルモンも旨いわけです(*゚▽゚)ノ。
メインはうどんとホルモンだけのシンプルさ。味噌タレをからませる発想がエエわ。
有るようで無いもんな。
ソースや醤油だけではない、新しい味付けとのコラボレーション。このホルモンうどんの味を嫌いな人おらんと思う。
そやけんど量が無いねん。んで高い。これで700円は高いやろう。
隣の人が週替わり定食を食べとったが、週替りはハンバーグランチ750円やったけど、盛り沢山で美味そうやった。
たった50円の差で、ホルモンうどんはこれだけ。どんだけ儲かるんやろうと思おてしもうた。
返す返すも、ホルモンうどんを10時に食うことが出来れば・・・・・
この後、日生まで走り、12時頃にはエビオコのダブルヘッタ―も出来たんやろうが・・・・改めて残念やのー_| ̄|○ il|
ホルモンうどんを食べた後、次の目的である和気神社に向うことにする。
津山から和気神社のある和気町は岡山の山を南下する必要があり、細い山道が続く。
稲刈りが終わった田んぼもあり、彼岸花もチラホラと咲いとる。京都市内にはまず見る事が無いが、土羽に芙蓉が多く使われとった。
山の中なんで、川添いの道も多かったが、水が流れる砂防ダムが見えた。
戻って見に行くと、高さ20m弱程の大きな砂防ダムから流れる水の綺麗なこと。ほぼ誰も見に来ると事が無いような山の中にあった。
芙蓉の花 岡山県和気郡和気町でみつけた砂防ダム
◆和気神社
元々この辺りは、備前の国 藤原県(あがた)と云っていたようだが、後に籐野郡に変わり、その後和気郡になる。
御祭神は鐸石別命(ぬでしわけのみこと)。後に合祀された曽孫の弟彦王命(おとひこおうのみこと)で、この子孫が和気清麻呂になる。
和気神社には清麻呂やその姉広虫なども合祀され、和気一族の全部で八柱が祭神やった。
狛犬の替わりに猪を配されるのは、京都の護王神社と同じく、和気清麻呂を祭る神社に共通したトレードマークのようになっている。
案内板 和気神社の神紋が山桜とは・・・・予想外 鳥居と参道石中には右側に「至誠」 左側に「精義」とある
青銅製の和気清麻呂像 社殿、この裏に本殿がある
今回一番に見たかった和気清麻呂像。高さ4.63m、台座自体の高さが1.8mあるので、合計すると6.5m程の高さがあり、大迫力。
大分県出身の朝倉文夫の作品で、奈良県の橿原考古学研究所の博物館の所蔵されていたものを譲与されたようだ。
朝倉文夫と云えば早稲田大学の象徴である、大隈重信像も彼の作品だ。
像の清麻呂の表情は、想像していた清麻呂の感じとはだいぶ違ごうた。
和気清麻呂と云う名前から与える、爽やかで温厚なイメージとは違い、厳しく冷徹な感じやった。
和気神社に併設してある和気町歴史民俗資料館に、入館料200円を支払い入る。
受付兼事務のような女性が、「山陽TVを見て来られましたか?」と聞かれた。
和気清麻呂とは関係の無い、地元民俗の企画展が始まったばかりでTVで紹介されたようだ。
んが、和気神社を含め資料館も貸し切り状態で、誰一人おらんかった。
和気清麻呂、以外に人気は無いんかもしれんな。
石段を登り、本殿へと向う。神社境内はどこも綺麗に清掃されとった。
お参りも終わり、古代への妄想を楽しんだ。
社務所に行くとおみくじがあったんで、運だめしで引いてみた。
その結果は・・・・・・・半凶。
半凶なんで運勢が有ることも知らんかったが・・・・・・
記載の内容を見ると
失うもの多し。身辺整理に勤め、必要以外は側におくな。やりなおす勇気も大切。
新たな発展のあるまでじっと待て。いつか届く。やった
ちなみに 商売 望み少ない。恋愛 前向きであれ。縁談 違う人を。 待人 いつのまにか来る。 旅行 あぶない
やった。
こんなもん当って無いわ
縁起の悪い
◆関谷学校
和気神社を出る頃はもう3時。外に見て回るあてが無くなったんやが、カキオコで有名な日生に行く事にする。
4時頃にエビオコを食っても、夕食はホテルで懐石を頂くことになると思うんで、行ったとしても食うことは無いんだが・・・
日生に行ってみたかった。
その道中に関谷学校の看板を見つけた。
そんで行ってみる事にした、と云ってもナビで日生に向う途中にあるようで、知らん間に関谷学校に着いた。
関谷学校は峠を海側に下った先の回りに何も無い山の中にあった。
江戸時代に岡山藩主が庶民の為に建てた学校らしかった。
日本中にそんな学校はたくさんあるやろうが、この建物が何とも美しくすばらしい。
黄色い屋根瓦は備前焼のようやが、一見すると中国風の感じもする。
そして周囲に配された石垣の精密なこと。面は平らに加工され、天端がこれまた綺麗にアールに加工してあるが・・・・・すごい
石工の技術の高さを充分に感じさせます。
校門
関谷学校を出た後、日生に向った。
日生は漁港で、案内の看板を見ると小豆島へ渡るフェリーも出ているようだった。
時間的にカキオコならぬエビオコは諦めたが、駐車場や店などを確認したんで、次回着たときの参考にする。
その後、再び和気町に戻り、宿泊先の和気鵜飼谷温泉へと向う
山肌を削り「和」の字が、お盆に送り火をやるらしい。 宿泊先のホテル
◆ホテルでの夕食
宿泊先の和気鵜飼谷温泉と云うのは、クアハウスのような施設やった。テニスコートなどの施設もあり、温泉は日帰りの客も利用できる感じ。
日帰りの場合、入湯料は600円。
そのクアハウスに宿泊施設があると云う感じやった。
ホテルで父母や兄夫婦などと合流。
そんで親父と風呂へ入る。和気鵜飼谷温泉はクセの無い温泉やった。
日帰り客もおるし、連休なんで人が多いと思おたが、入浴の人が以外と少なかったわ。
そんで夕食の懐石です。
梅酒と先付けの萩豆腐と前菜 松茸の土瓶蒸し
お造り 蒸し物のレンコン饅頭
変わったところでリンゴの窯焼き、器も食えるグラタンやね 主菜は肉と魚が選べて、これは舌平目の煮付け これ失敗やった
メインの主菜は和牛と魚から選択できた。そんで魚にしたんやが・・・・・・
懐石のメインが煮魚ちゅうのは選択を失敗した。
舌平目の煮魚を初めて食べたが、身が薄くて、小骨が多くて食べ難い。
量的にはそんなに食って無いけど、ビールも飲んでるんで、満腹。
後椀物とご飯、デザートが出て来たが酔っぱらって撮るのを忘れた。
◆朝食
ホテルでは朝も早く目が覚める。そんで朝食も楽しみの一つ
朝食は館内のレストランで ベーコンエッグと鰆等のホイル焼き。バイキングでは無く、ご飯サラダ味噌汁はセルフ
◆武蔵の里
朝食を食べた後は、さっそく美作市の武蔵の里へと向かう。
昨日走って来た山道を、引き返すような感じやった。
兄の車のナビとは、性能が違うようで、ナビが何度もルートの修正をしとった。
着いた武蔵の里は、山に囲まれたのどかな場所やった。
しかし落ち着くの〜。
実際の武蔵は吉川英治の描いた人物とは違うように想像するが、宮本武蔵は美作の大原で神様になっとる。
負けなかったこと、生き延びた者が語った「話し」が、膨らんだ「事実」となっとるやろうな。
美作で生まれ、美作を飛び出し、剣術者として流れ流れて熊本で亡くなった。
しかし、生誕したその地が、今となっては人をこんな田舎に引き付ける存在になっているこの事実。
そう云う意味では偉人には違いない。
宮本武蔵資料館に入ったが、500円もする割にレプリカばかりやった。
失礼ながら田舎の資料館やし、仕方が無いんかも知れんな。
以外にも宮本武蔵は京都に馴染みがあり、写真で紹介してある数枚の京都の決闘場所を見て、自宅近所やんかと改めて気付かされた。
今度行ってみよう(*゚▽゚)ノ
銅像の作者は富永直樹は昔の黒電話のデザイナーとしても有名。
熊本県から分骨されたと云われる宮本武蔵の墓石も興味深い感じやった。
周囲の墓石も、長めの自然石の銘の場所のみを平らに削り、戒名が入れてあった。
富永直樹作の宮本武蔵像。二刀流の構え 生誕地の石碑
二刀流を開眼した讃甘(さのも)神社 武蔵と両親の墓
武蔵神社 兄夫婦に頂いた備前焼のフリーカップ エエ感じの色目や
宿泊費やもろもろ全て、兄夫婦にお世話になってしもうた。ご迷惑をかけてすいません。そしてありがとうございます。