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「車止め」の進化(マイキー研究3) |
@ A B C
上記イメージに代表される、車止めの基本的なタイプである3種類の中で、特にAとBのタイプにおいて機能が
加えられることになります。特にBのタイプには、大きな機能の付加が、次々と加えられることとなります。
これらは「車止め」に起こった「進化」と云えます。
そしてより使い易く、そしてより便利になっていく車止めたちをご覧ください。
これら上記のイメージの基本形の車止めは、固定式と呼ばれるタイプです。固定式というのは、車止めを土中への
建込や、コンクリートでの根入で、堅固に固定化して、人力では容易に動かせなくすることです。
そうなると二度とその内部(内側)には、車の進入を容認しません。
つまり、1度設置すると、2度と車の乗り入れが出来なるということを意味します。
従って、この固定式の車止めを設置すると、不便な事も出てきます。
広い自分のスペースがあるのに、車を置くということには使えません。有料駐車場も最近は多くなりましたが、
当然ですがお金が必要になります。
もし駐車違反に引っかかりもすれば最悪です。
友達や親戚が自動車で来たりして、路駐が心配で安全な駐車スペースが欲しいなんてことは日常ではよくあること。
しかし、場所があっても「ココに停めといて」なんて固定式のバリカーがあったら絶対に出来ません。
そこで登場したのが差し込み式です。 GJ ・・・(その進化1)
1.固定式から差し込み式へ
差し込み式は、固定式の不便さを解消出来るため、AとBの基本形において、多くのものが提供されてい差込み式の課題
ます。この差し込み式の構造は、短い鞘管をコンクリートで土中に固定し、その鞘管に車止め本体となる上部体
を差し込むことにより、車止めとしての機能を得ます。
車の乗り入れを可能にしたい場合には、差し込まれた上部体を鞘管から抜き取り、車の乗り入れを可能とします。
イメージとしては逆さまにした茶筒です。茶筒の蓋が鞘管になり埋め込まれます。必要に応じ抜き取った
り差し込んで使います。
この差し込み式の特徴は、車止めの根元に南京錠と蓋が取り付いていれば間違いなく差し込み式です
差込式(ステンレス) 差込式(スチール) 固定式(ステンレス)
エントランスの石張り面に開いた開口の数々
通常営業が終わるとこの穴に侵入防止用のポールを差し込みます。
舗装面の開口は、水がたまったり、女性のヒールなどが入る心配があります。
抜き取られたポールの始末の様子
隅に寝かされます。 アイディアですね古タイヤに一纏めて
でもここエントランスですよ。 ココもエントランス廻り、景観的には問題があります。
差し込み式により車止め機能そして管理の自由が付加されたわけです。しかし本体を抜き取り、
車の乗り入れをフリーにします。その抜き取った上部体を何処にどのように保管するのかが、新たな
問題になってきたのです。
汚れを防ぐため立てて、持たれ掛けさせ置きたいところですが、円柱形をしているため安定性が悪く、
一般には、直接寝かせて置くことになります。
エントランスの脇にそれが置かれると、何ともカッコ良い姿ではありません。
車止めの着脱の結果、今までに無かった、全く別の問題の発生といえます。 カーン
2.上下式(収納式)の誕生
そしてついに キター(・◇*);v〜
上下式と呼ばれるものの誕生です。
よく見る光景 これ上下式です 隣のポールとチェーンで横断防止が一般的
設置した状態 落し込みの状態
動くよ
ここで、ステンレス製のBのタイプに上下式と呼ばれる革命的な車止めが開発されます。
(というかB以外の形態では上下式は不可能だったといえます。
この上下式のタイプは、メーカにより収納式と呼ばれる場合もあります。
・・・・(その進化2)
上下式の構造は、一見すると差し込み式のタイプの、鞘管の底が深くなっているような構造形状になっています。
その深さは上部本体と同じ高さで、上部体を差し込み入れると、上部体の天端がちょうど舗装面と同一の
高さになります。つまり上部体の天端が鞘管の蓋のようになり段差を生じません。
また上部体を鞘管から引き上げると、上がり切ったところで上がり止まります。抜き取れない構造でココ
が、差し込み式との大きな違いになります。(鞘管と本体が連結している)
上に引き上げ、止った所で上部体を、横に回転させると、上部体と鞘管に設けられた係り止めよりにより、
上部体が、下に下がらなくなります。
逆にこの係り止めは上部体を逆に回転させることで簡単に解除され、下に下げることができるように仕込まれています。
上下式の誕生です。
重要なのでもう一度ご説明をします。
Bのタイプの円柱形態による、上下への動きと、横の回転、そして係り止めの構造が、上下式を可能としたのです。
マイキーも建材として初めて見たとき感動しました。
今、街を歩いていて建物や施設の回りで見る車止めの大部分はこのタイプではないでしょうか。
理由があります。 かっこよくて、すばらしいからです。
GJ
上下式の改良
この形態や機能として万全と思われた上下式の車止め、しかし車止めの持つ、宿命的な問題が残ります。
それは衝突による変形です。
変形はすべての車止めに共通して発生する問題です。
もう一度車止めの機能を思い返すと、 車止めは、車を止めることを通じ、車の進入や放置を防ぐ。
車を止めることを通じ衝撃から建物や設備を守る。車を止めることを通じ衝撃から人を守るです。
つまり、衝突による変形は、車止めの機能を十分に発揮した結果であります。
追突による変形(こうなると、上げることも下げることもできません。お手上げです)
悲しい姿です。お金もかかりますよ。 強化プラ 破断の様子(芯はスチール)
つまり、変形は車止めが十分にその与えられた使命を果たしたとマイキーは思っていました。
車に当てられれば曲がって当然です。当てられ、曲がることで車止めの大事な使命を果たしたのです。
しかし
このような状態になると、この上下式の車止めは、まさしく上げ下げも出なきゃ、抜き差しならぬ状態になります。
そのことが問題となりました。
そのことの何処に問題があるのかと、暴れたくなります
それで十分じゃないか。曲がった?
交換すりゃいいじゃないか?
この最高の機能を持つ、上下式の車止めのどこが問題じゃ、教えてくれ。
そしたら、ワシにどうせいと云うじゃ という気分です。
ところが
再び キター(*◇・)vー
3.スプリング式の誕生
そのような中、ここに下記のような、上部本体の途中にスプリングを装備した物が誕生したのです。
・・・・(進化その3)
車止めに車が衝突すると、固定式にしろ上下式においても車止めは地面の高さの点が支点になり、
衝突した点が作用点となり、支点に応力が集中します。その結果Bのタイプにおいては簡単に曲がります
同様に@とAのタイプは、応力の係る点で破断します。
そこでその応力の集中する点に衝撃を吸収する機能を有するスプリングを装着したタイプが出てきたのです。
根入れ部と本体上部がスプリングにより一体性を有しながら弾性を持つことが可能に スプリング(アップ)
上下式(スプリング式)
まるでそれは、神の領域に入ったような感動です GJ
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