景観・デザイン
機能

株式会社ミハラコーポレーションは「メイド・イン 京都」を企業理念に、古都の京都から新しい製品を発信します

車止めとは何か?

  「車止め」とは、道路や公園、建物の廻りにある、幅広い「建材」をさす一般名称です。
  一般に「車止め」は駐車場の白線で囲まれた1台分の駐車スペースの中の、後輪が当たり、
  車を止める位置に設置されるコンクリ―トブロックを指します。(図@)

  通常、左右の2個設置しますが、駐車スペース内で、車を止める機能を有しています。

  「車止め」はそれ以外にもあります。例えば車の歩道への乗り入れを防ぐ目的で、歩道部などに
  設置される「物」も車止めと言います。
  歩道ですから主に公共工事により設置され、硬質樹脂製(図Aや石材製(図B)、鋳鉄(図C)や
  鉄製(図D)のものなどが良く用いられます。
  参考図はその一例で、この種の「車止め」の種類や素材、形態は、実に多種多様です。
  
  商店街の活性化や観光地の街並みの景観を創出する目的で、オリジナル性に富んだ「車止め」が、
  特注品され設置されることもよくあります。
  歩道と車道の境界に石材製や鋳鉄製の車止めが立ち並ぶ景観を見る事も多いと思います(図6)

  その様な「車止め」は、普通の人には車止めと認識されませんが、機能面や設計上は「車止め」に
  なります。

  さらに、車の進入を防ぐ目的で、民地側に設置される車止めもあります。
  主にステンレス製(図7)や鉄製(図8)の物が使われます。

  これらの「車止め」にはチェーンを互いの車止めに張り渡し、車だけでなく人や自転車の進入を防ぐ
  目的で付けられます。
  集合住宅のエントランスや駐車場によく見かける車止めです。

  また建物や水道設備や電気設備を、車の衝突から守る目的で設置させる車止めもあります。

バリカーとは?

    バリカーとは大阪の「帝金」という会社の登録商標で、ステンレス製の収納可能な車止めに
   付けられた商品名称です。
   建設業界においては、バリカーという商品は、一般名称化して、円柱形状のポール状の車止め
   (図9)を、ごく普通に「バリカー」と呼びます。
   そしてポール状の物を「バリカー」と呼ぶことで、コンクリートのブロックの車止めと使い分けて
   います。 

ボラードとは?

    ボラードとは、岸壁にある船を係留するための鋼製の突起物をいいます。
   建設業界では、ボラードは公園や広場などに使われる石材製の車止め(図3)(図10)をボラードと
   呼びます。
   この様に、石材製の車止めをボラードと呼ぶことで「車止め」「バリカー」を区別しています。
   この種の車止めの種類も豊富です。最近は照明器具を内蔵した、高級品もよく見ます。

 車止めを計画する場合、設計者は多種多様の車止めの中から、自由に選ぶことが出来ます。
しかし、通常はコスト(費用)で設置する車止めを選択する場合が多いと思います。
現状の車止めは、一部のドライバーの不心得者のために、止む追えず設置するためです。
本来無くても良い物を、設けなければならないという意識が働きます。
そうして設けられた車止めは、建物に常態化して建物の景観の一部になります。
問題になるのはその景観です。

 一般に、ビルや集合住宅の「エントランス」と呼ばれる場所に車止めを検討する場合は、
コスト以外では、知らず知らずの内に、次の選択をして車止めを決めています。
それは車止めに、「開放機能」を採るのか「景観・デザイン」を採るのかの2つです

ここでの開放機能とは、車をエントランスなどに再び乗入(進入)させるかどうかになります。
あるいはエントランスの空間を自由に使えるように開放できるかどうかです。
車止めは基本的に、1度設置すれば2度と車の乗入(進入)は出来ません。
しかしそうなると不便や不都合な場合がでてきます。
そこで差込み式とか収納(上下)式と呼ばれる、車止めを設置した後も、抜いたり、収納することで、
車の乗入を可能にする開放機能が付加されてきました。

中でも収納機能を有する車止めが、利便性の良さから、設計では常識的にほぼ標準になっています。

しかし問題はその景観です。
収納機能を持つ車止めは、1つのデザインしかありませんでした。
それは円柱形のポール状の物だけです。
つまり現在のポール状の車止めが並ぶ景観は、オンリーワンの形態であったためです。

一方で景観性の良い、高級感などを車止めに求める機会も多くあります。
その様な場合は、「固定式」か「差込み式」の車止め製品の中からしか選べません。
景観性の良い車止めは、実に多種多様な商品があります。
その中から理想の車止めを探し、エントランスの景観に合わせて設けた結果。
理想のエントランスの景観が得られます。
その一方で、「固定式」の車止めを設けた場合は、エントランスの幅広い利用には、
制限がかけられることになります。
一度設けてしまうと、二度と開放は出来ません。固定式は不便だと云う声が出てきます。

しかし、ここには「差込み式」と呼ばれる手法の商品があり、問題を解決出来る場合も多くあります。
差込み式の車止めは本体を差し込んだり、抜き取ったりすることで、開放が可能です。
差込み式は便利で、空間の開放と景観を兼ねることが可能です。
差込み式は便利な反面、抜き取った後の車止めの本体を、どこに、誰が保管や管理するのかが
問題になります。
少しの手間ではありますが、設置場所がエントランス廻りなどになると、抜き取った後、保管する場所に
苦労するのも事実です。
そこで差込み式は景観性は良いが、収納式に比べると不便だと云う声が出てきます。
そこで再び、収納機能を持つ円柱形のポール状の車止めに解決を求めざるを得なくなります。

つまりエントランスの車止めの選択はこの2つです。
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当社の製品の特徴

    当社の製品の特徴は、「大きいこと」。「多様な形態」、そして「収納できる」ことです。
   エントランスの景観に耐えうるバリカーでありながら、必要な場合収納し、空間を自由に利用も
   出来ることです。
   その目的は、エントランスの景観を維持、向上を図りながら、エントランスの空間の有効な利用を
   可能に出来る製品と云うことです。

   ○ 形態の特徴以外に、外装材と同質の素材による車止めに、「収納」と云う機能を付加しました。
    (ルミナストーン)
   ○ 形態の特徴以外に、発光と云う機能を付加させ、今までとは違う光の景観をエントランスにもたら
     すことが可能となりました。
   ○ 行灯の様な屋外照明を兼ねた車止めが提案でき、収納機能により空間を自由に利用できます。
    (キュービック灯り(あかり))

株式会社 ミハラコーポレーション

その結果は?

車止めを、「収納機能」で選ぶのか? それとも「景観性」などのデザインで選ぶのか?
これが常に問題になります。逆説的に云えばどちらか一方を諦めると云えます。

ほとんどの車止めの選択の場合、
収納することで車の通行が可能となる、「便利」な円柱形の車止めが常識的に使われます。

機能を選択した一方で、エントランスの景観については目を閉じていると云えます。

鉄製固定車止め
SUS製差込車止め

F

G

SUS製上下式車止め

H

CO製車止め

@

参考図

当社の製品は「車止め」です。しかし、お売りしているのは集合住宅のエントランスやビルなど
建物廻りの「空間であり・景観」です。

エントランスの機能的ではありますが、邪魔物であった「車止め」に、光や、石材・竹材などの素材
を組み合わせ、京都の町にもに合う、ちょっと面白い製品へと、大胆に進化させました。
エントランスなどによくある、円柱形状の収納が出来る車止め。そしてその車止めが居並ぶ光景。
この景観は、設計で意図された景観ではありません。機能を求めた結果、出来あがった産物としての光景です。
エントランスに設けられた、バリカーと呼ばれる車止めは、エントランスや公開空地の空間利用、それと
車両の管理、そのの妥協の為に付けられたものです。

株式会社 ミハラコーポレーション
京都市北区大宮南箱ノ井町14−2
tel  075−492−8024
fax  075−334−6377

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今までの選択肢

御影石製ボラード01
御影石製車止め02

B

I

アーチ型車止め

D

収納機能

固定式、差込み式

鋳鉄製車止め02

E

樹脂製車止め
鋳鉄製車止め01

A

C

製品コンセプト